”本物のブラックダイヤモンド”をあなたのもとへ 

静かにきらめく漆黒のダイヤモンドは、エレガントで凛としたシャープな輝きを放ち、ハリウッドセレブや、世界中の美意識高い女性を魅了しています。

天然のブラックダイヤモンドの美しさは、
明度と彩度、インクルージョンのバランスによって決定づけられます。
つまり、ブラックダイヤモンドを求める際に最も重要なポイントは
「なるだけ透明感のあるものを選ぶ」ということです。
透明感のある、天然のブラックダイヤモンドの中をルーペで覗くと、そこには広大な宇宙が出現します。
繊細なグラファイトなどの内放物が、まるで星屑のように神秘的な世界を創り出しているのです。

”天然”のブラックダイヤモンドには、 一般にはまだ知られていない素晴らしい価値がたくさんあります。

ところが実際には、天然のブラックダイヤモンドではない “ニセモノ”もたくさん流通していることをご存知でしょうか?

それらは加熱処理をしたり放射線を照射して黒く変色させ、 ブラックダイヤ風にしたトリートメント加工の物。
本物のブラックダイヤではなく、似て非なる“マガイモノ”です。

この機会にぜひ本物のブラックダイヤモンドの魅力を知って、 あなたの人生をより豊かなものにしていただきたい…

それがMonderaの願いです。

ブラックダイヤモンド風が99.9%という現状

ブラックダイヤモンドを説明する前に、ブラックダイヤモンドの現状を説明すると、市中で販売されているブラックダイヤモンドは殆どがニセモノということです。99.9%以上が偽物です。
もっとわかりやすく説明すると ダイヤモンドは本物ですが、色々な 処理方法で黒く変色させてブラックダイヤモンド風にした偽物ということです。

この処理方法は 加熱処理、照射処理、着色処理等があります。

これらの処理をしてブラックダイヤモンド風にする事をトリートメントと言います。
(ブラックダイヤモンドに限らず、人工的に色をつけたダイヤモンドは全てトリートメントと言います。)

ブラックダイヤモンドの一番多いのが加熱処理です。
ローズカットされた物の殆どが加熱処理されたニセモノです。

良心的なお店は、ブラックダイヤモンド(トリートメント)と表示しておりますが、殆どのお店は表示されておりません。
もっとひどいお店になると黒色不透明な石、黄鉄鉱(パイライト)赤鉄鉱(ヘマタイト)等或いは合成のモアッサナイト、 をブラックダイヤモンドと称して堂々と販売しています。

小粒のブラックダイヤモンドが多数使用されているジュエリーは、ほぼ全てトリートメント或いはこれらに該当します。
「天然ブラックダイヤモンド」は非常に希なのです。

以上がブラックダイヤモンドの現状です。

Are There any Famous Black Diamonds?

世界で最も有名なのはBlack Orlov(ブラック・オルロフ)と呼ばれる67.7ctのブラックダイヤモンドです。ロシアの王女「ナターシャ・ペトローヴナ・オルロフ」が所有していたことから「ブラック オルロフ」と呼ばれるようになりました。 
108個の白いダイヤモンドが輝くブローチのセンターにマウントされ、その後、プラチナ台に124個の白いダイヤモンドを連ねたネックレスのセンターピースとなりました。

インドで採掘された時点では195ctあり、その原石は、神ブラフマーの彫像の目の部分に埋め込まれていたことから、別名アイ・オブ・ブラフマー(Eye of Brahma)と呼ばれることになるのです。ところが、ある日彫像の目から黒いダイヤモンドが消えてしまい、多くの伝説がはじまることに。

他の有名なブラックダイヤモンドには、世界最大のブラックダイヤモンド the Spirit of de Grisogono diamond(312.24ct)、ハートシェイプのGruosi Diamond(115.34ct)、the Table of Islam、Korloff Noir、the Black Star of Africa、the Spirit of de Grisogono diamondなどがあります。

Who is Famous for Wearing Black Diamonds on the Red Carpet?

グウィネス・パルトローはエミー賞(2011年)でブラックダイヤモンドのブレスレットを着用し、アンジェリーナ・ジョリーブラッド・ピットにブラックダイヤモンドのカフリンクをプレゼントしました。ファッションアイコンのカルメン・エレクトラはブラックダイヤモンドの婚約指輪を受け取り、ブラックダイヤモンドのイヤリングは、キャサリン・ヘイグルやアンジェリーナ・ジョリー、ケイト・ブランシェット、エヴァンレイチェルウッド、ジェニファー・ローレンス、ローレン・コンラッド、 サラ・ジェシカ・パーカーなどが挙げられます。

ブラックダイヤモンドの分類

日本を代表する鑑定機関、中央宝石研究所ではブラックダイヤモンドを4つの区分に分けています。

1. ナチュラル
2. トリート 加熱
3. トリート 放射線
4. 類似品

加熱処理:傷(クラック)、ひび(フラクチャー)、内包物(インクルージョン)等のある、低品質なダイヤモンドを真空高熱で加熱し、黒鉛(グラファイト)化した物です。

照射処理:ラジウム、ラドン、コバルト等を照射して色を変える技術で、現在は技術が進みピンクやブルーも製造されています。

着色処理:コーティング加工して目的の色に見える様にしたものです。勿論コーティングですから被覆の技術が悪いと膜が磨り減りもとの色が現れます。

ブラックダイヤモンドの色

ダイヤモンドには殆どの色が存在します(カラーダイヤモンド)。

カラーダイヤモンドの色の違いは、結晶構造の違いによる物、不純物(窒素、ホウ素、水素等)が混じった物、これらの影響で様々な色に見えるのです。

ブラックダイヤモンドもカラーダイヤモンドのひとつです。ブラックダイヤモンドには沢山のインクルージョン(グラファイト、鉄鉱石等)があり、それらが影響して黒くみえています。

カラーダイヤモンドの色についてはGIA基準が一般的です。ブラックダイヤモンドに関してはGIAが唯一です。


以下は私見です。
カラーダイヤモンドの色判定(グレード)は非常に難しいです。一般的に彩度と明度がポイントと思います。
ブラックダイヤモンドの場合も明度と彩度とインクルージョンのバランスが美しさを決めます。

ですからブラックダイヤモンドの場合クラリティの評価は存在しません。
当然GIAでもクラリティの評価はありません。明度と彩度とインクルージョンで美しさの評価してみたいですね。
ブラックダイヤモンドを求める際は出来るだけ透明感の在る物を選んでください。
ブラックダイヤモンドの中をルーペで覗くと宇宙が現れます。

微細なグラファイト等の内包物が星雲のように或いは神秘的な世界を形取っています。
トリートメントされたブラックダイヤモンドにはこの宇宙がありません。当然ですよね。

ブラックダイヤモンドの形状

ブラックダイヤモンドのカットについて大事なことは1つだけです。

それは購入の際は正しくフルカットしている美しい物を選んでください。

ダイヤモンドのカットはラウンドブリリアンカットを始めとして様々なカットがあります。
それぞれのカットにはダイヤモンドの歴史やカットの物語が有り、それぞれの良さがあります。

ブラックダイヤモンドも様々なカットがありますが、パビリオン部分を適当にカットしている物があまりにも多いのです。
理由はブラックダイヤモンドの殆どがトリートメントで、トリートしたダイヤモンドは不透明です。
不透明ですから入光したが光が反射する事がないので、パビリオン部分は適当にカットしています。
ひどい物は平らで、パビリオン部分が無い物もあります。研磨してない物さえ多数在ります。
又ジュエリーに加工した場合パビリオン部分は見えないので、パビリオン部分は有っても無くとも良いと判断されている業者がおります。
ローズカットされている物は全て偽物(トリートメント)と述べたのは、このことからです。
もっとひどいのはブラックダイヤモンドは熱処理して作る物と思っている業者さえおります。
業者がこの程度ですから、本物のブラックダイヤモンドは浮かばれません。
ナチュラルブラックダイヤモンドは透明部分がありますのでパビリオン部分をきちんとフルカットした物を選んでください。
カットがいい加減になる理由がもう一つあります。ブラックダイヤモンドは普通のダイヤモンドに比べて堅いのです。
堅いので研磨するのに普通のダイヤモンドの3倍以上の時間と手間がかかります。
「えー、ダイヤモンドは皆同じ堅さじゃ無いの?」勿論ダイヤモンドは皆同じ堅さ(モース硬度10)です。
正しく表現すれば、堅いのでは無く、普通のダイヤモンドのように研磨が出来ないのです。
此はダイヤモンドの結晶生成過程に原因があります。
全てではありませんが、単結晶ダイヤモンドと違いブラックダイヤモンドは多結晶です。
性格に表現すると、完全な多結晶でも無いのです。
微小な単結晶ダイヤモンドが連鎖適に結合して形成されて出来た物です。
単結晶ですと劈開が有るのですぐ割れます。
一般のダイヤモンドは一定の結晶面で簡単に割る事が出来ます。
原石のカットはこの劈開性を利用した物です。
多結晶ダイヤモンドは劈開性が無いといえます。
ブラックダイヤモンドは微細な単結晶が結合しているので結果として透明性も有りますが、単結晶ダイヤモンドに比べて劈開性がはっきりしていません。
この研磨の難しさから、きちんとフルカットしていないのです。
専門的になりますが単結晶ダイヤモンドと多結晶の中間の物も在ります。(コーテッド、キューボイドと呼ばれています。)
研磨に関して言えば、ブラックダイヤモンドに限らず、ダイヤモンドは美しくなくてはいけません。
ジュエリーを身につける方の心を理解してください。
見えない所でも綺麗に研磨されたダイヤモンドのジュエリーだからこそ素晴らしいので
たとえ見えないところだからと言って、適当にカットしたダイヤモンドジュエリーなど身につける気になりますか?

ブラックダイヤモンドの価値

黒のジュエリーがブームになったり、芸能人が身につけたりして、ブラックダイヤモンドが20年程前からジュエリーの素材として多く用いられる様になりました。 

でも本物のブラックダイヤモンドは非常に希なので需要に応ずる事が出来ません。

そこで低品質のダイヤモンドをトリートメントしてブラックダイヤモンドを大量生産しました。

この様な事から、偽物(トリートメント)のブラックダイヤモンドが当たり前になってしまいました。
偽物ですから価値はありません。

ですから、価格も様々です、1カラットのリングが2~3万円から20万円くらいで販売されています。
リングの枠の値段、或いはデザインで、ダイヤモンドの価値はほとんどありません。

ではナチュラルブラックダイヤモンドはどの位の価値なのでしょうか?

ここでカラーダイヤモンドの価値について少しお話しします。
カラーダイヤモンドは窒素などの不純物を取り込んで結晶構造の変化が可視光線に影響を与えて、殆どのカラーが存在します。
価格もピンからキリまでで、同じカラーダイヤモンドでも希少性の高いブルーやレッドとブラックを比較すれば、ブルーやレッドは1カラット100万ドルかたやブラック(フルカットされている物)は3,000ドル位ではないでしょうか。
でも、ダイヤモンドの立場になれば価格よりも、身に着ける方が喜んで大事に扱ってもらい、その方のもとで輝く事が出来れば、幸せなダイヤモンドと言えるのではないでしょうか。

価格はさて置き、ナチュラルブラックダイヤモンドを購入しようとしても、フルカットされた美しい物は中々お目にかかれません。
入手するチャンスが限られています。

カットの処で説明した通り、インクルージョン等の問題もあり研磨が非常に難しいのです。
高レベルの研磨工が研磨します。それは、ガードルやファセットの部分がチップし易いからです。マーケットで見かける物は必ずと言っていい程、チップがあります。
もし半透明の美しくフルカットされたナチュラルブラックダイヤモンドに出会うことが有りましたら、是非入手されることをお進めます。出会いですね。